Ave verum corpus

(尊き聖体を賛美する歌)


  • 作曲:ウィリアム・バード(1543 〜1623)

    バードはエリザベス一世に代表されるテューダー朝を代表する音楽家で、師のトマス・タリスとともに、英国教会音楽の黄金時代を築きました。20歳でリンカーン主教座聖堂オーガニストに就任、29歳で王室礼拝堂オーガニストに就くなど、教会音楽の指導的役割を担うかたわら、1575年にはタリスとともにエリザベス女王から楽譜印刷及び販売の独占権が与えられ、多くの作品を作曲・出版しました。教会合唱曲としては、ミサ曲3曲、モテット集3巻78曲、グラヂュアーレ集3巻109曲にのぼります。このアンセムは、グラデュアーレ集第2巻(1607年出版)に収録されている彼の代表作です。

  • 歌詞:

    Ave verum corpus, natum de Maria virgine, vere passum, immolatum in cruce pro homine, cujus latus perforatum unda fluxit sanguine, esto nobis praegustatum, in mortis examine, O dulcis, o pie, o Jesu fili Mariae, miserere mei, Amen

  • 邦訳:

    幸いなるかな、おとめマリアより生まれ出た御体よ。人々のため、まことに苦しみを受け、十字架の上で犠牲となり、脇腹を刺し貫かれ、水と血とを流し給う。願わくは死の試練にあっても、われらにその御体を味わわせ給わんことを。マリヤのみ子、やさしく恵み深いイエスよ、われらをあわれみ給え。アーメン

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