By the waters of Babylon

(バビロンの流れのほとりに)


  • 作曲:ウイリアム・ボイス(1711-1779)

    ウイリアム・ボイスはロンドンに生まれ、セント・ポール大聖堂少年聖歌隊員を経て、大聖堂オルガン奏者モリス・グリーン(1695-1755)に師事しました。ロンドンのいくつかの教会のオーガニストを務めた後、1736年(25歳)王室礼拝堂付作曲家に就任、49年(38歳)ケンブリッジ大学より音楽博士号を授与され、57年(46歳)王室楽団長、58年(47歳)王室礼拝堂オーガニストに就任しました。なお、ボイスは師のグリーンの仕事を受け継ぎ、過去の教会音楽を収集、3巻の大聖堂の音楽 Cathedral Music (1760,68,73)として出版し、英国教会音楽の遺産保存に多大に貢献しました。

  • 歌詞:

    By the waters of Babylon, we sat down and wept, when we remember'd thee O Sion, As for our harps, we hanged them up upon the trees that are therein, For they that led us away captive requir'd of us a song, and melody, in our heaviness; Sing us one of the songs of Sion. How shall we sing the Lord's song in a strange land? If I forget thee, O Jerusalem, let my right hand forget her cunning. if I do not remember thee, let my tongue cleave to the roof of my mouth; Yea, if I prefer not Jerusalem in my mirth. Remember the children of Edom, O Lord, in the day of Jerusalem, how they said, down with it, ev'n to the ground. O daughter of Babylon, wasted with misery; Yea, happy shall he be that rewardeth thee as thou hast served us.

  • 邦訳:

    バビロンの流れのほとりに座り シオンを思って、わたしたちは泣いた。竪琴は、ほとりの柳の木々に掛けた。わたしたちを捕囚にした民が歌をうたえと言うから わたしたちを嘲る民が、楽しもうとして「歌って聞かせよ、シオンの歌を」と言うから。どうして歌うことができようか。主のための歌を、異教の地で。エルサレムよ もしも、わたしがあなたを忘れるなら わたしの右手はなえるがよい。わたしの舌は上顎にはり付くがよい もしも、あなたを思わぬときがあるなら もしも、エルサレムをわたしの最大の喜びとしないなら。主よ、覚えていてください エドムの子らを エルサレムのあの日を 彼らがこう言ったのを「裸にせよ、裸にせよ、この都の基まで。」 娘バビロンよ、破壊者よ いかに幸いなことか お前がわたしたちにした仕打ちを お前に仕返す者は。
    (詩篇 第137篇 1-8節)

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