今までの一言(2024年)

(聖歌隊のページに戻る)


Upload on Apr.1,2024

1934年4月、アメリカのローレンス・ハモンドは「教会にあるパイプオルガンや無声映画の伴奏として活躍していたシアターオルガンを家庭で楽しみたい」という考えからハモンドオルガンを発明しました。パイプオルガンのパイプの代わりに、「トーンホイール」というモーターで回転する歯車状の金属製円盤と、近接して設置された電磁ピックアップにより、磁界変化の波を音源として出力するという独特の揺らぎのある音色が生み出されたのです。先月も書きましたが、この初期のモデルA型は全世界で2500台販売され、聖路加のシリアルナンバーは1993となっています。専用のスピーカーは祭壇に向かって左上のバルコニー部分に「トーンキャビネットB-40型」として設置されています。


Upload on Mar.7,2024

明治時代初期、外国人宣教師がキリスト教の伝道のために来日、その際に日本にリードオルガン(足踏み式オルガン)が持ち込まれ、教会や学校の音楽教育のために使用されることになりました。私の子供の頃、小学校で女の先生が弾いている足踏み式オルガン(リードオルガン)に合わせて、大きな声で唱歌を歌った思い出があります。聖路加にもとても古いリードオルガンが最近までチャンセルの隣の通路にありました。さて、1936年12月に聖ルカ礼拝堂が聖別された当時の写真が残っていますが、チャンセルの左側に、現在と同じオルガン用の木の枠が写っています。正確には1937年に聖路加にハモンドオルガンが導入されたという記録が残っています。ハモンドオルガンは1934年、ローレンス・ハモンドによって発明されたものです。そして製品化されてから1938年までの5年間に世界で約2500台のハモンドオルガンが販売されました。これはハモンドオルガン・モデルA型という初期のもので、日本ではフェリス女学院、神戸女学院、そして聖ルカ礼拝堂の3台しか確認されておらず、現在稼働できているものは聖ルカ礼拝堂だけといいますから、大変貴重なオルガンなのですね。同時にもう部品が残っていませんので、大事に使用しなければなりません。


Upload on Feb.7,2024

今年、聖歌隊はアンセムを28回奉唱する予定ですが、そのうち15回は伴奏つきのものを予定しています。礼拝堂で伴奏となると、聖路加の礼拝堂を象徴する、ガルニエのパイプオルガンを使いたいところですが、残念ながらパイプオルガンは限られたオルガニストしか伴奏できませんし、聖歌隊席からパイプオルガンが離れているため、合唱と伴奏を合わせるのが難しいという理由で、聖歌隊は説教台の下にあるグランドピアノ、もしくはチャンセルにあるハモンドオルガンのどちらかを使うことになります。パイプオルガン設置の際、今ある聖歌隊席の真向かいにパイプオルガンを置くというアイデアもあったようですが、諸々の事情でパイプオルガンと聖歌隊席は離れてしまいました。1936年、現在の礼拝堂が竣工した時から、1988年、ガルニエのパイプオルガンが設置されるまでの間、使われていたのはハモンドオルガンです。次回はまだ現役で使われているこのハモンドオルガンについて調べた事柄をお知らせしようと思います。


Upload on Jan.5,2024

昨年は5年ぶりに聖ルカ礼拝堂がその修復を終え、聖歌隊は主日礼拝をいつもの聖歌隊席で奉仕することができるようになりました。マスクをつけたままでの奉唱は若干苦しさもありますが、礼拝堂で歌う喜びをみんなが感じた一年だったと思います。しかし、コロナはかなり収束したとはいえ、まだまだ合唱できる環境は戻ってきていません。聖歌隊にとって良き奉唱のためにかかせない練習時間は大幅に削られ、まだ日曜日礼拝後の練習以外の見込みがたっていません。病院の聖歌隊ゆえの慎重な行動が求められています。そのような状況下でも、私たち聖歌隊は倒れることなく、神様の支えによって声高らかに主の栄光を褒めたたえ歌う力を与えられています。主に感謝しつつ共に歩いていきましょう。


聖歌隊のページに戻る