Remember not, Lord, our offences

(主よ、私たちの罪を忘れないでください)


  • 作曲:Henry Purcell・ヘンリー・パーセル(1659 〜1695)

    パーセルは8歳の頃から王室礼拝堂の少年聖歌隊員となり、聖歌隊長クックやハンフリーの指導を受け、この時期にチューダー朝の優れた作曲家であるファラント、タリス、バード、ギボンズらの作品を学び、またイタリア風の歌い手として名高いクックや、フランス音楽に直接触れてきたハンフリーを通して、ヨーロッパ大陸に隆盛していた新しい音楽様式を学びました。23歳の時、王室礼拝堂のオルガニストに就任、数多くのアンセムを作曲しました。
    教会音楽作品の中で大きな位置を占めている彼のアンセムには、合唱だけによるモテット様式のフル・アンセムと、伴奏楽器付きで独唱と合唱が交互にあらわれるヴォース・アンセムの2種があり、彼の約70曲のアンセムのうち、大部分は後者のヴォース・アンセムです。

  • 歌詞:

    Remember not, Lord, our offences, nor the offences of our forefathers; neither take thou vengeance of our sins; spare us, good Lord, spare thy people, whome thou hast redeemed with thy most precious blood, and be not angry with us for ever. (From The Litany)

  • 邦訳:

    主よ、わたしたちと先祖との罪を思わず、わたしたちを罰しないでください。憐みの主よ、尊い血で贖われた民を主よ、お許しください。(聖公会祈祷書 嘆願より)

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