バードはエリザベス一世に代表されるテューダー朝を代表する音楽家で、師のトマス・タリスとともに、英国教会音楽の黄金時代を築きました。20歳でリンカーン主教座聖堂オーガニストに就任、29歳で王室礼拝堂オーガニストに就くなど、教会音楽の指導的役割を担うかたわら、1575年にはタリスとともにエリザベス女王から楽譜印刷及び販売の独占権が与えられ、多くの作品を作曲・出版しました。教会合唱曲としては、ミサ曲3曲、モテット集3巻78曲、グラヂュアーレ集3巻109曲にのぼります。このアンセムは聖体の祝日の奉献唱です