今までの一言(2008年)
今年も最後の月になりました。キリスト教では降臨節が始まりましたので、新しい年に既に入っていることになります。早速クリスマスという大きなイベントがあります。24日のイブは一年で最も忙しい一日となります。クリスマスイブ礼拝は午後4時と7時の2回の礼拝を行い、午後10時半からは深夜の聖餐式が今年も「天使ミサ」として行われます。毎年イブの礼拝には700名以上の方々がチャペルを満員にします。どうしていつもクリスマスはたくさんの人がチャペルに来るんでしょうか?まあ、キリスト教では大きなイベントですので、当たり前と言えばそうなんですが、何だか雰囲気だけでチャペルが満員になります。こういう時こそ、聖歌隊のハーモニーが普段礼拝に来ない人々にアピールできるチャンスです。そんな気持ちもこめて幼子の誕生を心からお祝いしましょう。 |
毎年11月2日の諸魂日に過去1年間に亡くなった方々の魂の平安を祈って、レクイエムを歌います。今年はケルビーニのハ短調を歌いました。約130名の亡くなった方々の名前を読み上げ、お祈りし、奉唱しました。聖路加聖歌隊以外の方々も加えた50数名のフェスティバルクワイアーは9月の中旬から毎週金曜日の夜、練習をしてこの日に臨みました。礼拝堂は満員になり、皆の気持ちがひとつになって、演奏の出来も素人の集まりにしては満足できるものでした。毎年このような機会が与えられることに感謝しています。来年はブラームスのレクイエムを歌います。 |
先月の第3日曜日に聖歌隊は東日暮里にある神愛教会で礼拝奉仕をさせていただきました。神愛教会は静かな住宅地に建てられた信者さんが20名ほどの小さな教会です。女性司祭である笹森先生のお説教を間近でお聞きすることができました。コンクリートで造られた聖堂いっぱいに、聖歌隊のアンセムが響きました。礼拝後は信者の方々とお話しながら、昼食をご馳走になり、充実した日曜日を過ごすことができました。ありがとうございました。 |
今年も8月第4週の日曜日を中心に聖歌隊の夏の合宿が軽井沢の聖ルカハウスで行われました。隊員20名が参加し、24日の軽井沢ショー記念礼拝堂でのミニコンサートの曲を中心に練習に励みました。今年の軽井沢は合宿初日から最終日まで雨が続き、とても寒い毎日でした。外気温は大体15度前後で、決して過ごしやすい合宿ではありませんでしたが、体調を崩す者もなく、毎朝の礼拝、ラジオ体操から始まるスケジュールを無事にこなすことが出来ました。コンサート曲目に日本語のプロパーを3曲組み入れた内容が、とても会衆の方々には分かりやすく、礼拝アンセムの「平和を願う祈り」と共に高い評価をいただきました。練習もコンサート前日は隊員の体調を考えて、極力短時間での練習となり、深夜の飲み会もほどほどに押さえ、なかなか工夫された合宿でした。さて、東京に帰ってからは11月のレクイエムにむけた練習がすぐに始まります。がんばりましょう。 |
最近2回ほど聖歌隊員を対象にしたヴォイス・トレーニングの時間をもうけました。立教の聖歌隊出身者は学生当時からヴォイス・トレーニングに馴染みがなく、練習開始イコール歌い始めというスタイルで長い間やってきましたので、身体の柔軟体操から始まり、呼吸の仕方等の注意を延々と受けたトレーニングには多少とまどいがありました。聖歌隊員の中には他の合唱団に属している人間もいますが、そういう人たちにとっては「当たり前」の時間だったようで、なかなか評判は良かったようです。聖路加の聖歌隊が、揃った声ではなく、いろいろな個性的な声の集まりであり、その結果ハーモニーに不具合が見られるという評価はよく聞きます。それが発声方法にあるのかどうかは疑問ですが、ひとつの理由ではあると思います。今回のトレーニングをきっかけとして、何かを感じとることが出来ればより良い奉唱につながるのではないでしょうか。 |
聖歌隊の文集をつくることになりました。 |
土浦聖バルナバ教会での主日奉仕は、三位一体主日のプロパーを礼拝を通して全曲奉唱することが出来ました。久しぶりにプロパーの本来の使い方ができて、出来はともかく、大変意味のある礼拝奉仕だったと思います。素朴な木造の礼拝堂で、約20名の会衆と我々聖路加聖歌隊が心を合わせて主を賛美しました。西海司祭の説教が5分程度と極端に短かったことも驚きでしたが、礼拝後、教会員の方々が持ち寄ったお料理の数にも圧倒されました。大変おいしくいただき、会衆の方々と交流をはかることが出来て、春の合宿の締めくくりは大成功でした。最後に会衆の方々と一緒に記念撮影をして解散となりました。バルナバ教会の皆様、大変お世話になりました。 6月に入ってすぐに聖路加の西村司祭、そして立教時代にお世話になった矢沢司祭があいついで神様に召されました。今年に入って、佐藤司祭をはじめ澤司祭や、その他数人の司祭が天国に旅立っています。あちらで何かあったのでしょうか? |
スギ・ヒノキの花粉飛散のシーズンは終わり、今は北海道でシラカバ花粉の真っ最中とのことです。聖歌隊のメンバーにもひどい花粉症に苦しみ、歌どころではなかった人もいるようです。イエスがゴルゴダの丘で磔になり、復活、昇天、そして聖霊が降臨するまでのこの時期は、キリスト教の主要主日が続き、聖歌隊の出番も多い季節ですが、日本では花粉症と重なるのは困ったことですね。 |
今年の復活日の天気は良かったのですが、桜はまだ蕾みの段階で残念でした。聖ルカ礼拝堂のある建物は聖路加看護大学と同じ建物で、その庭には桜の木が何本かあります。復活日と今月の初めに同じアングルから写真を撮ってきました。桜の木の違いがよく分かります。ご覧ください。さて、復活日のアンセムは助川俊弥先生作曲の「復活日のためのプロパーから」でした。助川先生からご丁寧なメールもいただき、緊張しながらも無事奉唱することができました。これからも聖ルカ聖歌隊のレパートリーの1曲として大切に歌っていこうと思っています。録音があまりうまくありませんが、アップしておきました。 |
復活日は3月21日以降の満月の後の最初の主日と決まっています。今年は今月の23日が復活日となります。こんなに早い復活日は過去に記憶がありません。復活日には桜の花が満開というイメージでしたが、今年はどうなるのでしょうか? |
昨年の上田司祭に引き続き、今年も1月26日の土曜日にシーバー執事が司祭按手を受けられました。当日は聖アンデレ教会に入りきれない人々が外まで溢れ、2人の新司祭と1人の新執事の按手をお祝いしました。4つの教会の聖歌隊が合同で詩編を歌い、それぞれアンセムを奉唱しました。総勢60人の聖歌隊でしたので、最近では聞いた事がないような厚みのある歌声とハーモニーを経験することができました。礼拝の後のお茶会でも、いろんな教会の方々と歓談することができ、楽しい1日でした。 |
新年早々、更新が遅れてしまいました。すみません。年があけてすぐに聖歌隊の合宿でもお世話になった佐藤裕司祭の訃報が飛び込んできました。佐藤司祭は数冊の著書を残しています。その中でも聖公会の古今聖歌集の作曲者や作詞者について書かれた「聖歌のしらべ」「聖歌の友」(共に聖公会出版発行)は絶版となっていると聞いていますが、大変詳しく説明されており、時々は私たちの歌うアンセム説明に引用させていただいております。あの優しい笑顔の、そしてちょっと耳が遠くなって聞き返す時の先生の仕草を忘れることができません。94年のご生涯でした。聖歌隊一同、先生の魂の平安を心からお祈りいたします。 |