今までの一言(2019年)
12月に入り、キリスト教の教会歴では降臨節を迎え、新しい年が始まりました。玄関にリースを飾り幼子の誕生を待ち望みます。礼拝堂にはアドヴェント・キャンドル(これについては2010年のページをご覧ください)が設置され、クリスマスツリーと共に私たちの希望と喜びの灯りがともされます。街はいたる所がクリスマス・イルミネーションで飾られることが普通の光景になってきました。キリストの誕生とは関係なく、新しい年を迎える前の風物詩になってきたようです。悪い気持ちはしませんが、何だかなあという感じです。聖歌隊は例年のスケジュールで12月を過ごします。マリンバとのジョイントコンサート、病院の職員クリスマス礼拝、そして24日のキャロル奉唱、イブ礼拝、深夜聖餐式。毎年の怒涛の1か月が始まりました。 |
11月2日、諸魂日に聖歌隊は第49回目のレクイエム奉唱を無事終えました。この1年間に天に召された70人以上の方々のお名前を覚え、祈り、そしてモーツアルトのレクイエムを奉唱しました。聖歌隊は40人、会衆席には90人くらいの聴衆が一緒に奉唱を通して亡くなった方々の魂の平安を祈り、なかには涙した方もおられました。ところで、レクイエム奉唱の前日、私はパソコンでYouTubeを開き、数々の指揮者のモーツアルトのレクイエムを聞きました。バーンスタイン、カール・ベーム、カラヤンなどの指揮をしている姿や合唱、ソロの画像と音を目にしてイメージトレイニングのつもりでした。その中でカラヤン指揮の演奏がいくつかありましたが、最も心に響いたのは演奏している画像ではなく、曲に合わせた歌詞と日本語訳だけのYouTubeでした。これからも演奏はもちろんですが、その歌詞の意味を最も大切にしていこうと改めて気付かされた瞬間でした。そのYouTubeのURLはこちらです。 |
聖歌隊は10月20日(第3日曜日)に江東区にある聖救主教会を訪問し、礼拝奉仕、ミニコンサートを行う予定です。 司祭の中村先生が体調を崩され、昨年は訪問できませんでしたが、今回は訪問できそうです。 地下鉄の門前仲町から徒歩10分程度のところに聖救主教会があります。教会と同じ敷地に「まこと保育園」がありますので、園児たちと一緒に 歌を歌えたらいいなと思っています。礼拝後は隣の特別養護老人ホーム「深川愛の園」で老人たちに日本の懐かしい歌を数曲ご披露する予定です。 と言っても、聖歌隊は宗教曲以外は苦手の部類に入ります。紅葉、箱根八里など、今練習中です。 |
9月に入っても残暑が続いていますが、朝夕に秋の気配を感じるこの頃です。聖歌隊は先月の軽井沢合宿を無事終え、 11月のレクイエム奉唱の準備に入りました。まだ礼拝堂が使えないので、今年も臨時チャペルで奉唱します。曲目はモーツアルト。近年、聖歌隊の 高齢化が問題となっていますが、とうとうレクイエム奉唱の時間にずっと立っているのは辛いという声が大きくなりました。奉唱の前後に司祭のお祈り の時間がありますが、それを加えると、1時間と少しは立ちっぱなしです。何か工夫をしなければなりません。たまたま今年奉唱するモーツアルトは ソロの曲がありますので、その時間は聖歌隊に腰かけてもらえるように、長椅子をレンタルしようと考えています。それにしても、立って歌えなくなる 人が今後増えるだろうし、いつまで続けることができるのでしょうか?神様、お導きください。 |
寒い雨が続いた梅雨の時期から8月に入って東京は猛暑の毎日です。
エアコンの効いた部屋で、なるべくじっとして過ごしています。そうは言っても、この時期、聖歌隊は
軽井沢での夏合宿、11月のレクイエム奉唱、12月のクリスマス奉唱と年末にむけて準備しなくては
ならないことがたくさんあります。暑さにボーとしていたら、チコちゃんに叱られます。 |
今月この時期の話題としては、何かおかしいのですが、キャロルのお話をします。12月24日、クリスマスイブに行われる降誕日前夕礼拝の前に、聖歌隊によるキャロル奉唱が行われます。これは集まった会衆にクリスマスの雰囲気を盛り上げるため、礼拝前の前奏という形で、聖歌隊が正装して奉唱するものだと聞いています。キャロルの選曲は隊長によるものですが、前関隊長の選曲は英国で歌うキャロル、例えば Good King Wencelasや、God Rest You Merry, GentlemenのようなTraditional English Carolが多かったように思います。現大竹隊長はそれらに加えて新しい種類のキャロル、例えばSweelinckのHodie Christus Natus Estや、Rutterの曲やAdamのO Holy Night、ドイツ語で歌うきよしこの夜など、工夫を重ねられました。そして最近、隊員の間から「日本語のキャロルを歌いたい」という希望が増え、今年は数曲の日本語キャロルを歌うことになりました。現在選曲中で、夏の軽井沢合宿で練習しようかという声も聞かれます。うまくいけば今年のアリスホールでお聞かせできるかもしれません。 |
5月の長い連休の直後、いつも夏の合宿でお世話になっている軽井沢ショー記念礼拝堂の隣に落雷が原因と思われる火災が発生しました。燃えた三菱UFJリースは、木造2階建て270uの山荘で、火災前夜までは満室でしたが、当日は数名の宿泊者で、逃げて命に別状はなく、幸いでした。ショー記念礼拝堂と焼けた建物とは10数メートルしか離れておらず、建物の屋根上まで炎と煙が上がっているにもかかわらず、風向きなど本当に奇跡としか思えないようなことが重なり、礼拝堂、司祭館、記念館、記念碑は全く被害がありませんでした。落木によって外灯が破損しましたが、その程度で本当に良かったと思っています。軽井沢ショー記念礼拝堂では、聖歌隊夏の合宿の締めくくりとして、今年は8月25日の礼拝で奉仕させていただきます。ミニコンサートの曲目はまだ決まっていませんが、良い合宿にしたいと思っています。 |
私たちが奉唱するアンセムの歌詞の出典は聖書や祈祷書からのものが多く、それも英語やラテン語で書かれていますので、
それを確認するためにも、英語で書かれた聖書や祈祷書が欲しいなあと、銀座にある教文館に行きました。ところがあまりにも多くのものがあり、
どれを購入したらいいのか分からず困っていました。司祭にそのことを相談したら次の聖書や祈祷書を紹介されましたので、
早速アマゾンで購入ボタンをポチッと押し、今は配送されるのを待っているところです。
ついでに買った新しく刊行された聖書( 聖書協会共同訳 旧約聖書続編付き 引照・注付き)は2,3日で届きましたが、英語のものは3週間ほどかかるようです。
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聖歌隊の総会が2月に開かれ、あっという間に2か月たちました。総会では今年度の予定や奉唱予定曲の発表、
委員の信任等を行いましたが、それに加え、隊員の方々から様々な意見や提言があり、短時間では結論のでない事柄も多く、これからの
聖歌隊の進むべき道は一歩一歩慎重に歩いていかなければならないと感じました。 |
聖書が新しくなった?いやいや、これは「日本聖書協会共同訳」の聖書が去年の12月に刊行されたということで、 興味はあるけど、どうなんだろうというお話です。特長は「カトリック、プロテスタント教会による「共同訳」である」ということ。そして「礼拝での朗読にふさわしい、格調高く美しい日本語訳」であるとうたっていることなど。聖公会では主教会で使用することが認められ、2020年の総会で礼拝での使用が議案になるというニュースを最近どこかで目にした気がします。しかし「ふさわしい」とか「格調高く美しい日本語」など、正解はないものですからね。この辺は商業主義の匂いがプンプンとします。今なら5800円程度で2448ページの今までとは違った観点から訳された聖書が買えるので、まあ、買って読んでみましょうかね。神様が私たち一人一人へ語りかけている言葉を、専門家が訳した日本語でしか読めないのは悲しいことでもありますな。 |
1月14日(休)に香蘭女学校礼拝堂で東京教区の主教按手式が行われました。 フランシスコ・ザビエル高橋宏幸司祭が新しい東京教区主教となられました。この式の様子は約2時間半の全部をYouTubeで見ることができます。いい時代になったものです。録画編集してくださった関係者の方々に感謝です。香蘭女学校聖歌隊が歌ったLaudateは女学生の声が揃っており、とても綺麗なハーモニーでした。教区の聖歌隊は何回も練習したLove Divine(聖なる愛)を奉唱しました。雪の心配もあった当日は晴天で、1200名の方々が新主教の誕生を喜びました。 |
皆様、あけましておめでとうございます。昨年末のクリスマス行事はアリスホールや臨時チャペルの初めての使用でしたが、 どうにか無事にイベントをこなすことができたようです。例年とは異なり、午後7時の礼拝がありませんでしたから、ある程度時間の余裕をもつこともできましたし、食事も冷たいコンビニのものではなく、どこかの温かいものにありついた隊員も多かったと思います。 今年のクリスマス(今年は火曜日)にむけて反省点をいろいろいかして工夫しようと思っていますが、喉元過ぎればなんとかで、 どうもシーズンが終わると、その気になれないのは私だけでしょうか。ともあれ、顕現、大斎が過ぎるとすぐにイースターです。 冬の寒さに打ち勝ち、主の栄光を高らかに歌いあげましょう。 |